九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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いきなり第59回グラミー賞から垣間見る、音楽消費の新しいカタチについて〜Please say hello to JASRAC!!!!〜 MUSIC

 

ワッサ!

 

はじめまして。

TOMY “illdigger” Koichiroと申します。

 

ここでは、20年近くこよなく愛してきたヒップホップや、ブラックミュージックを中心としたカルチャーを、ゆる〜く独断と偏見と愛情というフィルターを通して綴るコラムです。(BOND編集部御中、そんな貴重な機会を頂きあざす)

 

という、最初の方向性をどこまでちゃんと維持できるのか分かりませんが、ご覧の頂いた皆さんの中に、「いや、俺はこう思うぜ!」とか「こんなんあるよ〜」とか、「ほえ〜」とか、何らかの感情の変化を生むことが出来れば良いなと思い、そんなことをモチベーションに書かせて頂きます。blah blah blah~

(ここであったのも何かの縁ですぜ、さぁさぁ、皆さんお立ち会い!)

そんな第一回目ですが、ゆったりいきませう〜。

と、思ってたんですが、そんな訳にはいかねーですよ!

何故なら、これ。(すでにタイトルでもバレてますが・・・)

 

はい、ディスプレイの前の貴殿は正解!!!

 

このタイミングで「第59回グラミー賞」をすっ飛ばしては通れませんよね〜。

(本当はB-Boyイズムのなんたるかや、ヒップホップの小話、フェイバリットなラッパーについて、つらつらと書こうと思ったのですが、それはまた今度野郎)

 

んでもって、ここでお伝えしたいのは、もちろん個々の受賞作やアーティストについてでも、我らがビヨンセ姐さんの神々しい妊婦姿でもなく。

そのビヨンセ姐さんに『私のママになって!』と、半ばサイコパスな(おっと、失礼)、Love from soul yo〜な崇拝の念を感動的なスピーチでぶつけた、5冠達成のアデル嬢でもございやせん。

(『Leomonade』も『25』もコイサーなのでチェケラチオでお願いします・・・ちなみにさっきアデルのHelloのPV再生回数を、YouTube上で確認したところ1,876,032,920回再生(2/15現在)・・・恐ろしい!!)

そう!ここで取り上げたいのは、最優秀新人賞と最優秀ラップ・アルバム賞、最優ラップ・パフォーマンス賞の3冠に輝いたイリノイ州シカゴ出身若干23歳のラッパー、“Chance The Rapper”(ちゃんす ざ らっぱー)さんです。この彼が、今回のグラミー賞で史上初の快挙を達成したわけなんです!

(レペゼン(=代表する、背負ってたつ的な意)地元シカゴな、ホワイトソックスのキャップがいいですね〜(シカゴはヒップホップシーンにおいても、東海岸と西海岸に挟まれていますが、Chi-Town(シャイ・タウン)と呼ばれ、昔から良質なラッパーとトラックメーカー(ヒップホップのトラック=曲を作る人)をシーンに送り出してきたエリアなのです。試験に出ますよ〜。ビガップCommon・・・という話もまた今度))

(Commonパイセンもしっかり、ホワイトソックスニット帽!この「1ドル貸してくんない?」というタイトルの名アルバムもいずれ取り上げたいでごわす)

 

と、御託は置いといて、まずはこの2曲をcheck da shit!!!!

■No Problem feat.Lil Wayne& 2 Chainz / Chance The Rapper

https://www.youtube.com/watch?v=DVkkYlQNmbc

■Angels feat.Saba / Chance The Rapper

https://www.youtube.com/watch?v=eedeXTWZUn8

 

どですか?

この2曲だけでも、「こ、こいつ・・・アガる」となってきません?(暗示)

 

これらが最優秀ラップ・アルバム賞でグラミー賞に輝くという、史上初の快挙を達成した『Coloring Book』(あのジャスティン・ビーバーや同郷のパイセン カニエ・ウェストも参加!)からのナンバーなのですが、個人的にはとにかく「あー、こいつと一緒にいたらなんか楽しそう!!」という、豊かな表現力と音楽を楽しんでいる雰囲気が好きなラッパーです。

もう少しだけ(御託を)細かく言うと、Chance The Rapperが持つソウル、ジャズ、ゴスペル的な要素が融合され昇華されたラップ(そんな表現のライナーノーツは腐るほどある訳ですが)と、10年代ごろからの流れを汲むサイケ的なトラックやエフェクトにまぶされた、windy city ともよばれるChi-Townが育んだ埃っぽい、土っぽい質感(シカゴ行ったことねーけど!!涙)とメロディアスさが、この豊かさに繋がっているのかなと。

 

これは“日常的祝祭感”とでもいいましょーか?前作の『Acid Rap』からもそんな感じがあったのですが、いい具合にブレずに、Chance The Rapperのバイブス(=雰囲気とかノリとかの意)がネクストレベルになってるのが、すごいです。(それに併せてfeat陣も、この豊かなバイブスをくらって、いい感じに仕上がっているのもたまんないです)

 

すみません、興奮して語りすぎました・・・汗

 

んじゃ、この『Coloring Book』は何が快挙なのかと申しますと、有料販売ではなく、Apple Musicやsoundcloudでのストリーミング配信のみリリースしている作品として、史上初のグラミー受賞作品なのです!!

これまでグラミー賞の対象作品は、「アメリカにおいて一般的な流通形態で商業的にリリースされたもの」で「有料で売り出され、購入できる作品であること」と規定されていたのですが、この『Coloring Book』の各方面での評されっぷりなどを受けて、ストリーミング部門を創るべきかの議論が巻き起り、結果としてグラミー賞がこれまでの規定を改め、「ストリーミングのみの作品も、グラミー賞のノミネート資格に値する」として、初めての受賞作なです!!!!!

そう、歴史が動いたわけなんです by 松平定知!!

(ここらへん、今回グラミー賞をあえて辞退したFrank Oceanや、何年か前かのKanye Westの指摘にあるように、グラミー賞自体の公平性なんかの問題もありますが、柔軟に対応するところはさすがだな〜とか思ったりします・・・日本レコード大賞とか見習って欲しいもんです

 

話を戻します〜。

 

そう、この無料でのストリーミング配信という形式ですが、確かにこれまでもヒップホップ文脈において、無料での配布形式というのはMix TapeやBootlegといったものでもありました(「今の時代 Bootlegこそリアルなツール」とISSUGI先生 from MONJUは仰られていました)。

 

今の音楽の消費形態を鑑みても、CDじゃなくてストリーミング配信したり、ましてや、一流のアーティストがプロモーションツールとして、限定的に無料配信したりすることはありました。

 

ありましたけど、この『Coloring Book』が、今までのそれらとは違うのは、グラミー賞を受賞しちゃったという点なんですよ。。。

 

「え〜どうせ、今年は良いアルバムなかったから受賞できたんでしょ??」と、仰るそこのお嬢さん!!違う違う、そうじゃ、そうじゃないんですよ!!

そもそも、アカデミー賞の選定基準を変えてしまうぐらいなので、今年のラップアルバムが決して不毛だったというわけでなく、競合にはKanye Westを始め、DrakeやDJ KhaledにScHoolboy Q、そして、極めつけはDe La Soulと、良作・大御所差し押さえての受賞なわけなんですよ!!!

http://www.wowow.co.jp/music/grammy/nomination_11.html

(『Coloring Book』のリリースに併せてストリートでのジャケポスターのジャックなんかはあったとはいえ)もちろん、宣伝なんかにかけるお金も違うでしょうし、その点を加味しても、この受賞の重み、どうです?感じてきましたか??(暗示))

 

そんなハンパないクオリティを持つ作品が、レコ屋やCDショップに駆け込まずとも、違法なソフトを使わずとも、SoundCloudで今からでも即“ダーター(無料)”で聴けちゃうんだから・・・

https://soundcloud.com/chancetherapper

有料でクソみたいな音楽を垂れ流しているアーティストやレーベルはもちろん野垂れ死に、インディーズでも頑張りながら無料配信などをして、音楽を続けているアーティストたちは、とてつもない山が目の前にそびえ立った感じですよ。。。

 

これはもう・・・奥さん!!!事件ですよ!sampled from 阿部祐二

 

つまり、音楽の作り手&送り手側を震撼させ、これまでとは異なる影響を与えたグラミー受賞作が『Coloring Book』なのです。

 

んでもって、こんな作品の流通方法が取れるのも、Chance The Rapperがどのレーベルとも契約していないからなせることなんです。

 

そして、このレーベルと契約を結ばないという選択に、彼自身の音楽業界に対する考え方が色濃く反映されています。

 

(余談ですが、元々は彼の親父さんが、レコード会社が悪者のように描写されている映画とかを見ていた影響らしいのですが、彼は2012年の高3の春に、10日間の停学処分をくらって作ったミックステープ「10day」(こういうエピソードもシズルポイントですね〜)をリリースした後、ソニー・ミュージックから契約の話があったのに、彼自身もレコード会社にネガティブなイメージを抱いていたり、親父さんからの忠告もあったりで、契約の話を蹴ったそうで・・・それ以後も複数のレーベルからのオファーを蹴リ続けているとか。。)

 

閑話休題。

 

彼の音楽業界に対する考え方というのは、こちらからも分かるように、

https://www.youtube.com/watch?v=VG64tfEjHwg

https://qz.com/908815/why-chance-the-rapper-who-just-made-grammy-history-gives-his-music-away-for-free/

ベストな作品を生み出すためには全く必要性のない、過去の成功体験や手法に囚われた古いシステムだという認識なのです。

 

そして、その古いシステムがなくとも、今の時代においては、自分でやったほうがスムーズにいく、ということに気づいたそうなのです。(現にやれる環境だし)

 

音楽(と、それを支える技術)の進化のスピードが早すぎて、業界の構造が追いつけていないなら、そんなnot freshなシステムに縛られずに、流れを受け入れて、どう活動していくかを考え行動する。

 

未だに誰が得しているのか分からない、権利ガチガチの音楽業界のシステムに見切りを付けて、いかに自分と仲間とリスナーたちが、面白いと思えるかを追求する姿勢というのが、ラッパーとしての彼の最大の魅力かもしれません。

 

ここらへんで、そんな彼の言葉をそのままお借りしたいと思います。

 

 

Chance The Rapper:「全ての人が全ての音楽に簡単にアクセスできて、逆に全てのアーティストも全ての人にアクセスできるプラットフォームというのが、これからの音楽業界の流れだと思う。」

http://playatuner.com/2017/01/chance-the-rapper-talks-2/

 

いや〜金言ですね。

 

もうね、そんな大きな流れがあるのに、コンテンツ大国の日本では、f**kin JASRAC様が「音楽教室での著作権がうんたらかんら〜」とか、言ってる場合じゃないんですよ。。。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12883060U7A210C1000000/

 

「音楽はそもそも誰のものなのか?」

 

そんな単純な疑問をこんだけ明快に、そしてカッコよく答えてくれたChance The Rapperは文字通り、我々に音楽消費の新たなChance(機会)を、音楽業界に変革のChance(機会)を与えてくれたラッパーなんだと思います。

(すみません、まとめようとしてまとめてみました!汗)

 

それでは、そろそろ「No Problem feat.Lil Wayne& 2 Chainz」から、こんなリリックをご紹介でoutroに向かいたいと思います。

 

"If one more label try to stop me.It's gon' be some dreadhead niggas in ya lobby"

(もしもう一度レーベルが俺の邪魔をしてきたら、ドレッドヘアの奴ら(Lil Wayneと2 Chainz)とお前んとこのロビーに行くからな!!!)

 

いや〜痛快っすね!!!!!!!

  • レーベルオフィスに乗り込むの図

https://www.youtube.com/watch?v=rgUp1e-2UTM

(レコード会社のオフィスを模したセットで、めちゃくちゃに暴れちゃうこのライブでも、彼のアティチュードが現れてて素敵ですね〜。)

 

とまぁ、流通面なんかの着目しやすい側面をだらだらと書いてしましましたが、そんな小話以前にラップ、ヒップホップ、いや…音楽としてとてつもなく出来の良い、今後何十年も聴き継がれていく作品だと思うので、まずは皆さんのお耳で味わってもらえると、Chance The Rapperのいちファンとしては嬉しく思います!

 

まずは『Coloring Book』は聴いてもらうとして、アルバム以外からのオススメshitでお別れしたいと思います!

■Somewhere in Paradise feat. Jeremih & R. Kelly) / Chance The Rapper

https://www.youtube.com/watch?v=qs-L048YlJk

■Brain Cells / Chance The Rapper

https://www.youtube.com/watch?v=bbq016ZOWYw

 

では、次回もお目にかかれますよーにー!

(編集長!打ち切りなったりしませんか?笑)

Pease Out!!!!!!!!!!!!

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