あなたの「COLLATERAL BEAUTY」は? CULTURE
あなたが洋画を観るとき。
その映画の本国での原題は調べますか?
邦題がわかりやすい時ももちろんあるけれど、原題を知るともっと味わい深くなることもあるし、結構面白い。
そして、自分ならどんな題名にするか考えるのも楽しい。
今回ご紹介する「素晴らしきかな、人生」の原題は「COLLATERAL BEAUTY」。
「COLLATERAL」とは英語で「付帯的な」「二次的な」という意味の形容詞。
かつて映画の題名になった、「Collateral damage(巻き添え被害)」なんて使い方をします。
主人公はウィル・スミス演じる広告代理店社長のハワード。
ニューヨークで輝かしい成功を収めて、素敵な人生を歩んでいましたが、愛娘を亡くしたことで彼の人生は一変。
生きる気力もなくしてしまいます。(そりゃそうだ)
そこで、会社を一緒に立ち上げた創業メンバーが、どうにか元気づけてあげようと画策。
ハワードの前に3人の舞台俳優が現れ始めたことで、少しずつ彼に変化が…というお話。
最後はハッピーエンドだから安心してください。
見どころは、ウィル・スミスの栄光→どん底の変わり様。冒頭10分ぐらいのところです。
「栄光」期間のシーンで、堂々とプレゼンする姿は「素敵」以外の感想が出てきません。
「憧れの上司」を絵に描くとこうなるのか!という感じです。
この映画の中では「COLLATERAL BEAUTY」のことを「幸せのおまけ」と表現されています。
見ればわかるけど、素敵な訳!
ハワードが自分を取り戻す過程で、思いがけず気づいた幸せや、いいこと。
このどん底がなければ、知りえなかった身近な幸せ。
お子さんをお持ちの方は「想像もしたくない!」な設定だと思いますが、そこを何とか見てみてください。
「今日は、早く帰ろうかな」とか久々に思い始めると思います。
よくある話と言わず、身近な幸せを再確認するのもたまにはいいのでは。
私が邦題つけるなら、「泣きっ面に蜂」と「棚からぼた餅」を併せた、
「泣きっ面にぼた餅」かな。(ダサいけど)
©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC.
AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
『素晴らしきかな、人生』/2月25日(土)公開
■キャスト:ウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレン ほか
■監督:デヴィッド・フランケル『プラダを着た悪魔』 製作:マイケル・シュガー