九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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団塚栄喜 INTERVIEW

日本を代表するビジネスパーソンに、これからの「社会」について問うLAST BOND。 今回は都心の商業施設や公共施設、さらには地方の公園などのデザインを手がける ランドスケープデザイナー・団塚栄喜氏に環境デザインの本質を伺った。

OND21号では福岡市がどのように変わってきたのか、そしてこれからのどのような変化を遂げていくのかを特集した。経済や諸外国の変化と共に街も新たに生まれ変わる。これは建物やそれを取り巻く環境においても同じことが言えるだろう。そこで、日本におけるランドスケープデザインの代表格の一人、団塚栄喜氏に環境デザインの本質とは何かを伺った。 団塚栄喜氏(以下、団塚) ランドスケープデザインとは、言葉通りだと風景を作る仕事ですが、僕はそれだけでは足りないと思います。生活のシーンを作ることがランドスケープデザインの本質ではないでしょうか。例えば商業施設のランドスケープを考える時、どうすれば楽しく買い物できるかを考えるのは当然で、奥さんといっしょに訪れた旦那さんやお子さんがどうすれば楽しく休憩できるかまで考えてます。僕が考えるランドスケープデザインの役割りは人と自然をつなぐこと。東京にいると自然がなくてイライラしてしまいますが、そこに慣れてしまう自分もいます。でも、水や木といった自然がなければ人は生きていけない。そもそも人も自然の一部なんです。それに気づかせることがランドスケープデザインの役目だと思います。自然の中にある、時間・空間・人間のそれぞれの“間”をつないでいきたいですね。 そんな団塚氏はどのような経緯でランドスケープデザインをするようになったのだろう。 団塚 一言で言うと“成り行きまかせ”で、興味のあることを追求していると自然とこうなっていました(笑)。僕は元々、彫刻をしていたんですが、何のためにアートを街に置くのかと考えた時、人に共感してもらいたいんだと気づいたんです。それで小さな作品から大きな作品を作るようになり、一つから二つ、それ以上と増やしていくと彫刻そのものより、それを置く空間を作りたいと思うようになりました。この想いが結果的にランドスケープをデザインすることになったんです。 ちなみに団塚氏はデザインを考える際、書籍を参考にしたり資料を紐解いたりすることはほとんどないという。その理由について彼はこう答えた。 団塚 全てのお手本は自然の中にあって、僕はそれを遊びながら感じ取ることができました。バイクに乗ったり、キャンプをしたり、カヌーを漕いだりという遊びの中での経験が、僕のデザインにフィードバックされています。 遊びの中でアイデアを見つけ、それを形づくる団塚氏の作品はユーモアにあふれている。そのため彼への発注内容も少し変わっていた。 団塚 僕にくるオーダーのほとんどは“面白いものを作ってください”というもの。具体的なイメージがあれば僕には発注しないんでしょうね。 現在、団塚氏は大分の宿泊施設やオリジナルプロダクトなど、分野の垣根を超えてチャレンジしている。そんな彼が、もし福岡の“まちづくり”を手がけるとどんな街を描くだろう。次回お会いすることがあれば、ぜひそれについても伺いたい。

[ だんづか・えいき ]1963年大分生まれ。「桑沢デザイン研究所」を卒業後、現代美術家で彫刻家の関根伸夫氏が主宰する「環境美術研究所」に入社。その後、1999年に独立し、ランドスケープデザインスタジオ「有限会社アースケイプ」を設立。国内外の大型施設のランドスケープやアートワークを手がけるだけでなく、デザインを通した環境活動「MHCP (メディカルハーブマンカフェプロジェクト)」などのプロジェクトも展開している。 有限会社アースケイプ 東京都世田谷区上馬5・15・15 THE FORUM SETAGAYA内 03.6450.9588 www.earthscape.co.jp

BOND 編集部

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