九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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FROGMAN インタビュー INTERVIEW

“自分は何ができて、 何ができない。 これを考えるために 必要なことが「想像力」 ”

——こういっては失礼ですが(笑)、近頃メジャー企業が、蛙男商会が手がける、ちょっとマニアックなキャラクターを起用されたりしていますね。

フロッグマン(以下、フ) 基本的に、企業はキャラクターではなく、タレントありきのプロモーションをしています。誰もが知っている国民的アニメキャラもたくさんいるのに、思うほどタイアップされていない。そんな流れの中、うちのキャラクターを使ってもらえるのってホント、面白い。 ひとついえるのは、企業の担当者がうちのキャラクターのファンであることは大きいですね。アグレッシブで裁量もある30代〜40代の担当者が多く、僕らと同世代。キャラクターを知らない上層部に対し、熱くかけあってくれるようです。ただ、担当者が変わると、そこの仕事が途絶えるということもありますけどね(笑)。 担当者も会社の一員として、PR戦略を考えないといけない立場。キャラクターに代弁してもらうというのも手法の一つでしょう。『秘密結社 鷹の爪』のキャラクターである吉田くんに「この商品買って!」とストレートに言わせても厭味がない。主張と自虐のバランスをとりながらも、言いたいことをきちんと伝えることができれば、それは成功といえるのではないでしょうか。

——フロッグマンさんの出発は島根ですよね?

フ 出身は東京ですが、仕事の縁あって島根に行くことになって。そこで今の奥さんとも出会いました。島根に移った当初、クリエイターとしての収入はわずかなもの。子どもも生まれるし、この状況を打開しなくてはならず、そこで考えたのがフラッシュアニメ。ウェブに公開したところ、あっという間に話題になり、翌年にはDVDも出す勢いとなりました。TVでも放送がはじまるなど多忙を極めたため、打ち合わせなど制作環境のよい東京に戻ってきました。

——島根の観光大使をされるほど、いまも愛着をお持ちですよね。福岡も地方都市の一つですが、福岡でやれることは何だと思われますか?

フ 住んだことはないけれど、福岡はポテンシャルの高い街という印象です。食や自然に恵まれ、大都市と行き来できる手段も豊富。ものづくりの発想は、会社のデスクだけでなく、近くのカフェや駅のホームなどさまざま。仕事はどこでもできるという発想さえあれば、福岡を愛する人はわざわざ東京に行く必要はないと思います。僕自身、島根に住んではじめて、自分と土地の意味を考えましたね。女系である奥さん方の墓守をするのは自分だということ、その先を継ぐのは息子であること。自分が何をし、どう死んでいくか、考えるようになりました。島根において僕は何ができるのだろう、何を持っていて、何が足りないのかを考えましたね。時間もあったせいか、日々、想像力を膨らませて。これは福岡に住む人にとっても同じだと思います。福岡において自分は何ができて、何ができないのだろうと。 想像力って、何もクリエイターに限ったことではなく、やりたいことを実現させるために必要なこと。携帯電話の普及により行き当たりばったりの行動で物事を段取りよく運べず、危機回避の予想もできないこの時代、想像力が欠如しているように思えます。先を読み、自分のやるべきことを見いだすためには想像力を働かせ、将来の自分にとって必要なもの、不必要なものを選り分けていくことが大切なのではないでしょうか。(BOND FUKUOKA 02掲載分)

[ FROGMAN・ふろっぐまん ]
クリエイター
1971年4月9日東京生まれ。十数年、映画やドラマの制作スタッフとして従事。映画の撮影で訪れた島根県で、運命の人と出会い結婚。その後、島根県に移住。こうして2004年、その地で始めて制作したWEBアニメ「菅井君と家族石」を発表するや、口コミで人気が大爆発。全国にその名が知れ渡る。そしてその後も精力的に作品を制作し、2006年4月に地上波で放送された「THE FROGMAN SHOW」で更なる大ブレイク。2007年3月には、劇場版「秘密結社 鷹の爪THE MOVIE〜総統は二度死ぬ〜」でついに念願のスクリーンデビューをはたす。これらの作品は、アニメーションソフト「Flash」によって作られ、監督・脚本・キャラクターデザイン・録音・編集・声の出演などを一人でこなしてしまうことから、Flash界のトップクリエイターとして、今や不動の地位を確立。

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