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本田直之 インタビュー INTERVIEW

しなやかに疾走するlonewolf

起業の経営者でありながら大のデスクワーク嫌い
相手が誰であろうと、仕事着はTシャツにジーンズ
群れを嫌い、常識を拒む、一匹狼的視点とは

― ハワイ、東京というデュアルライフを送る傍ら、内外の企業への経営参与、執筆活動や公園など、多方面で活躍されています、「職業は?」と聞かれた際には、何とお答えになるんですか。

本田直之(以下、本田) やっぱりベースはベンチャーへの投資・育成です。ただ、この仕事も他のことも、どれも最初から仕事として始めたわけではありません。興味があったり、面白そうだったり、結果的に仕事になって来ただけの話。最初から仕事だと思っていたら、たぶんうまくは行かなかったでしょう。

― てこの原理で、少ない力で大きな成果をあげるレバレッジ。この発想を具体化させるまでに至った経緯は?

本田 効率的に結果を得る、という考え方の原点は、今思えば高校生の頃だったかも。大の勉強嫌いが一学期の途中、突然大学に行きたくなって。でも残された時間は10ヶ月足らず。そこで考えたのは、基礎的な勉強のやり直しではなく、受験の為に必要な知識をいかに効率的に身に付けるか、ということでした。地道にコツコツ努力することは確かに大事ですが、その向けどころを誤ると、物事がうまくいかない。会社でもそう。真面目に頑張っているのにうまくいかない人と、大して苦労しているように見えないのに成績が良い人がいるでしょ?後者は力の入れどころが的を得ているんです。テコの原理と同じ。視点の位置を誤ると、物事はうまく行かない。視点の位置がぴったり合うと、少ない力で大きな成果が得られるんです。

―仕事上のさまざまな局面で生じる決断や判断を行う際、心がけていることなどはありますか?

本田 経営者の適切な意思決定能力は非常に重要。新規事案の判断が必要な場合、僕はだいたい8割程度の見込みを感じた段階上で「GO」を出します。100%の革新がなければ...と、裏づけばかりに執着すると物事は何も進まないし、好機を逃してしまう。傍目には場当たり的な決断のように見えたとしても、そこに至るまでには僕なりの経験や情報の蓄積があるわけで、勢いやヤマ勘だけで何かを行うということは絶対にありません。

―本田さんの存在は若き起業家の憧れにもなっていますが、事業を成長させていく上で必要な条件、あるいは心構えなどについてお聞かせ下さい。

本田 企業意欲を持った若者が増えるのは良いことだけど、利益とか人脈とか、みんな目の前の「何か」を拾おうとしているような気がする。そうじゃない。何か興味を惹くものを見つけたら、まず本気で打ち込んでみる。結果、後ろについて来るものが仕事になっていた、というのが一番の理想。みんな短期間で結果を求めすぎ。世の中はそこまで甘くない。僕らだって、今のライフスタイルを軌道に乗せるまで15年ほどの時間をかけて準備をしてきたわけですから。逆に言えば「15年かけりゃ、誰でもできんじゃん」っていうことですヨ。もっと優秀な人は5年でやれちゃうかもしれない。僕なんて特別な存在でもなんでもない。みんなチャレンジしてないだけ。自らリスクを取ってやればいい。最初から無理だと決めつけたりリスクを恐れて自分の可能性を閉ざしてしまうのはもったいない。

― 仕事、プライベートを問わず、これまでお会いして来た人の中で、特に刺激を受けた方はいらっしゃいますか。

本田 特に誰、というわけではありませんが、若い人たちからはいつもいい刺激をもらっています。日本のマスコミは彼らのことを「草食系」 なんて言葉で片付けちゃってるけど、それは違う。彼らの方が進化してるし、正しい目を持っている。これまで長年、物質至上主義でやってきた大人たちを見て、「なんかカッコ悪いぞ」って。物欲が無くなっているというのは、正常な流れなんです。僕もそう思う。家とかクルマとか、物質のためだけに一生懸命働くって、ナンセンス。今のコたちは、そんなものよりライフスタイル、どんな生き方が楽しいか、ということにちゃんと疑問を持ってる。物欲はないけど、同生きるかということに対する欲はあるんです。

―頻繁に海外との行き来をするようになって、日本と言う国の見方で変わった部分はありますか?

本田 日本人って、一つのメディアの意見に、みんな流され過ぎ。大丈夫かな?って心配になってしまう。そういう意味で物事を自分で判断する能力が弱いと思います。海外で生活していると、メディアは色んな思惑が絡んでいるし、言葉や習慣も違う、人種もばらばら。だから生きる上での判断は自分で行うしかない。日本は自分で判断しなくても学校に通って、大学3年生頃に なったら就職活動して...と、周りに任せておけば物事が運ぶ。そのことに大半の人が疑問を感じていない。フリーターっていいながら、テレビもクルマも持ってるし、メシも食える。何も考えなくてもどうにかなってきた。恵まれ過ぎですよ。でも、20年後はどうかな?僕は結構ヤバイと思ってる。40さいならまだいいけど、そのままの感覚で50歳を過ぎちゃうと、もう取り返しがつかない。

― 相変わらず、旅行先としては人気のハワイですが、すむ場所としてのハワイはどのようなものですか。

本田 日本とは正反対、と言っていい程ゆるゆるです。例えば、電話回線を繋げて欲しいと電話会社に連絡すると「明日来ます」って。そこで「じゃ、何時に来れる?」と聞くと向こうが驚くんです。午前中か午後、という程度の約束はできるけど、確実に何時、なんてワカンナイよって。そこでとりあえず午後に、と約束しても結局こなかったりしてネ。だからといって文句を言ったりもしない。このいい加減さが結構楽しい。ガチがちに真面目な日本と、ゆるいハワイ。正反対の場所を行き来することで思考や発想も柔軟になる。一つの場所に留まり続けると、どうしても頭の中ふぁ固まってしまうんです。

―同感です。我々の住む福岡も「住みやすい街」という評価は喜ばしい反面、その居心地の良さのあまり、ここから抜け出す意欲をなくしてしまう恐れがあるようにも思えます。

僕は両親が長崎出身ということもあって、九州には特別な思い入れがあります。福岡はアジアに近いから、これからますます成長が期待されているアジア各国とのビジネスの拠点にもなれる。東京都張り合うことなんて考えずに、海外の都市との繋がりを深めつつ活発なやり取りを進めた方がいい。これからキャリアを高めていこうと考えている若い人たちも、東京なんて目指さずに海外に出て行った方が絶対に得るものは多い。自分で何かを始めようとした時、そこにかかる苦労は東京だろうと海外だろうと大差はないし、そういうチャレンジの法が正しいと、僕は思います。(BOND FUKUOKA 01掲載分)

[ 本田直之 – ほんだなおゆき ]
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。著書には『レバレッジ・リーディング』『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』『パーソナルマーケティング』『7つの制約にしばられない生き方』などがあり、累計は180万部を突破。
東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフをおくっている。

□サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)
□明治大学商学部産業経営学科卒
□(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー
レバレッジコンサルティングHP www.leverageconsulting.jp / twitter – @naohawaii

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