九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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堀江貴文 インタビュー INTERVIEW

“自分がどういう情報を受け取りたいか。 それを考えて行動する。”

今年の11月に刑期満了を迎える株式会社ライブドア元代表取締役社長の堀江貴文氏。彼は現在仮出所中という立場でありながら、さまざまな分野で活動している。例えば収監中も続けられていた会員制のメールマガジンやツイッターは現在も進行中で、著書も仮出所後、すでに3冊〈刑務所なう。シーズン2 (2013年2月、文藝春秋)、金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの? (2013年4月、徳間書店)、堀江貴文の言葉(2013年5月、宝島社)〉も発刊されている。さらに、宇宙開発事業を手がけるSNS株式会社のオーナー兼従業員、株式会社サイバーエージェントの新子会社・株式会社7gogoのファウンダーといった肩書きも持ち、さまざまなプロジェクトや講演会にも参加。まさに、「堀江無双」といった活躍ぶりだ。しかし、堀江氏をそうまでして突き動かすものとは一体何なのか。そして、どんな未来を彼は見ているのか。まずは、6月3日に立ち上げた「株式会社7gogo」について伺ってみた。

堀江貴文(以下、堀江) (株式会社7gogoを)立ち上げたきっかけは、ソーシャルメッセージングツールの「LINE」がどうしてあんなに流行ったんだろう……という話からでした。それで、同じようなジャンルで面白いことを株式会社サイバーエージェントとしようとスタートさせたんです。ここではメッセージングアプリを開発・運営するわけですが、グループトークを、特に有名人のグループトークをいろんな人が見られるようになれば面白いことになるかなと思うんですよ。

——つまりこのアプリでは、著名人同士が特定のテーマに基いてやりとりするテキストや画像を閲覧できるという。また、ユーザーは著名人同士の意見交換に直接参加することはできないが、ユーザー同士で感想を言い合うことができる。ちなみに社名の「7gogo」は、堀江氏の囚人番号「755」に由来。このメッセージングアプリはiOSおよびAndroid向けに今夏公開し、リリース後1年間で利用者100万人を目指しているそうだ。 7gogoのアプリ運営からハードウエア事業、さらに宇宙開発など、さまざまな分野に活動の範囲を広げている堀江氏。そんな彼が今最も注目している分野は何なのだろうか。

堀江 私自身、なにかの「分野」に興味を持つということはありません。興味を持っていることはたくさんありますが、それが何かの分野に属しているから……というわけではないんです。だからこそインターネットの仕事をしているのだと思います。私は元々飽きっぽくて、いろいろなことをしたいと思う性格ですから。インターネットの仕事だとどんなものにでもつながることができます。私はそれを実践しました。テレビ局との仕事もしましたし、もっとカチッとした……例えば、銀行や証券会社と仕事をすることもあります。以前代表取締役社長をしていた株式会社ライブドアのグループ企業がたくさんあったのも、インターネットという媒体がさまざまな企業や業界とつながることができるという特性があるからなんです。ITの分野で何かするということではなく、インターネットをフックにさまざまなことを絡めとっていきたい……とライブドア時代はそういうノリで活動していました。その姿勢は今も変わっていないので、興味のあることにどんどん挑戦したいとは考えています。

——分野を絞らず、俯瞰(ふかん)で世の中を見る堀江氏。自分の興味はどこにあるのか、それをするにはどういったツールが必要なのか、その先に彼の行動があるのだろう。これが時代の寵児と呼ばれた堀江氏の目線というわけだ。 堀江氏は現在、メディアに対してどんな興味があるのだろうか。さらに、今後テレビをはじめとしたメディアとビジネスパーソンの関わり方やメディアを通して行なわれるコミュニケーションに、どんな変化があると考えているのかを伺ってみた。

堀江 例えばテレビですが、今のビジネスパーソンはほとんど見ていないと思います。またソーシャルメディアも変化はあると思いますが、それがどんな変化になるかどうかは私も知り得ません。コミュニケーションに関しても同じです。メディアに関して興味がないといえば嘘になりますが、それが以前メディア買収をしたからというわけではありません。私はそういう思考をぜったいしないんです。過去のことは関係ありません。とにかく、今、何が最適で、どんなことに興味があるのか。また、自分自身がどういう情報をどんな状態で受け取りたいのか。そういうことを軸に行動しています。例えば、今行なっているニコニコ動画のブロマガチャンネルで取材したものを動画やメルマガで配信するのも、自分がこの情報発信を最適と考えているから。また、自分がどんな形で情報を受け取りたいかと考えた時、ニュースを自動でキュレーションするサイトや雑誌っぽいインタフェースのものなど、自分が一番読めるものをさまざまなメディアでやらなくてはいけないと思います。先ほど新聞社の方とも話しましたが、今の新聞や雑誌は私にとって情報量が多いと感じています。特に文字量が多いかと。それは、皆さんが今までこだわられてきて作られているということだと思いますが、逆にそれにとらわれ過ぎているのかなとも思います。情報量や文字量の既成概念にとらわれて、メディアの本質を見失っているようにも感じるので、そこは一度考えてみても良いのではないでしょうか。私がニュースのキュレーションとして構想しているのは、400文字から800文字の短い文章でニュースを解説するメディア。そういう媒体があってもいいなと思うんです。

過去にとらわれず、まっすぐに自身の興味と対峙する堀江氏。その実直な姿勢に、人は反発し、批判し、そして魅力を感じてしまう。収監中と収監後の気持ちの変化についても「内面は以前と何も変わらない」と答え、それどころか「仕事がしたくなった」と話す。堀江氏が見る未来がどんなものかは計り知れないが、彼の視線の先には確実に新たな未来が移っている。その未来を共有できるか否かは、きっと我々の行動次第なのだ。 (BOND FUKUOKA 07掲載分)

[ ホリエ タカフミ ]
実業家 / 福岡県八女市生まれ。ライブドア元代表取締役社長。東京大学在学中、ライブドアの前身「オン・ザ・エッ ヂ」を設立。2004年に社名を「ライブドア」に変更、2005年、ニッポン放送の筆頭株主となり、グループ会社のフジテレビと騒動に。2006年、証券取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕され、2007年に 懲役2年6月の実刑判決。2011年、最高裁が上告を棄却。同年6月20日に収監。 2013年3月27日に仮釈放。現在は自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に幅広い活躍をみせる。 メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万人を越える。著書は「拝金」「刑務所なう。」「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君 はどうすの?」など多数。

□メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」
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□Twitterアカウント:@takapon_jp

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