九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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川上 敦久 インタビュー INTERVIEW

“職人の技術と愛情がつなぐ一杯のコーヒーとユーザーの心”

ー焙煎士を目指すきっかけは?

川上敦久(以下、川上) 元々はコーヒーの輸入をやっている会社に営業として勤めてましたが、その後、会社が倒産してしまって・・・・・・。その時、自分で会社を始めようと思い7年前にMC珈琲を始めました。コーヒーの勉強は会社を始めてから改めて一からしました。

ー今一番の仕事の魅力は?

川上 当たり前というか、普通のように聞こえますが、人から「ありがとう」といってもらえることですね。普段生活して行くなかで、そんなにありがとうと心から言われることはないと思うんですよ。「ありがとう」っていってくださる方のために、一所懸命淹れたコーヒーを提供しています。

ー焙煎することに苦労は?

川上 通常はガス焙煎といって、タイマーをかけて時間がきたら出来上がりなんですが、僕の場合は炭で焙煎をしています。そのため、炭の温度調節から時間まで細部に渡り自分の感覚が試されるので非常に苦労します。タイミングを逃すと全く別ものになってしまいますからね。

ー温度計などを見ながら焙煎時間の調節をされるのですか?

川上 長年の経験で手で触れた感覚で温度がわかるので温度計は使いません。数字だけではわかない「その時」という瞬間がありますから体が覚えています。

ーMC珈琲のコーヒーで一番味わって欲しいところは?

川上 一番分かりやすいところで言うと、冷めたときのおいしさですかね。暖かい珈琲はもちろんおいしいのですが、冷めた時に飲んでも変わらない。そういった特徴があると思います。それは皆さんの味覚で確かめて欲しいですね。

ー焙煎の方法で差は大きく出ますか?

川上 もちろん変わります。最初は焙煎時にマニュアルを作って一定の品質をと思っていた時期もあったのですが、突き詰めていくうちに人間にも色々な人がいるように、珈琲豆にも色んな性格があります。ブラジル、ホンジュラス、コロンビアと育った環境や摘み取られる時期など本当に多種多様です。なので、その性格と向き合って焼き方を工夫しています。本当に勉強させてもらうことが多いですね。マニュアルを作らないことによる苦労もありますが、自分で焙煎した豆は最高のものを提供しているつもりです。

ーこの仕事の中で、川上さんが最も大事だと感じることはなんですか?

川上 やはりお客様との関係性ですね。飲んでくれる方がいるからこそ僕が存在できるわけで、お客様が言葉をかけてくれるからもっといい物をと向上心も湧いてきます。今はいろいろな方の口コミでお客様が増えているのかも知れませんが、そういった数の問題ではなく、焙煎師としてお客様との関係性を保つことを大事にしています。一生「珈琲屋」でいるためには、期待を裏切ることなく精進していきたいですね。

ーこれからの目標は?

川上 始めたころからの目標ですが、コーヒーを知らない、飲んだことがない方にも知ってもらえるような珈琲屋。これは絶対達成したいですね。さまざまな場面を通じて感動ってあると思いますが、僕は「珈琲屋」です。コーヒーを通じて感動を提供すること。それがMC珈琲だけだというオリジナルを目指したいですね。(BOND FUKUOKA 01掲載分)

[ 川上 敦久・かわかみ あつき ]
株式会社MC珈琲 焙煎士
1975年岐阜県下呂町出身。24歳の時、縁あってコーヒー業界に入る。しかし29歳を迎えた年に勤めていた会社が倒産。その直後、一社員の身でその会社を引き継ぐことを決意した。債権者と渡り歩かなければいけない壮絶な日々の中、媒染の神様と呼ばれる田中仁氏に師事。本格的に焙煎技術を学ぶ。そこで珈琲業界の常識とされていた手法をひとつ一つ覆し、未知の旨さを創り出す発想力と独創的な焙煎技術はキャリアを超越。多くの業界関係者に「天才焙煎士」と呼ばれるようになる。現在、川上の味に惚れ込んだ有名飲食店や企業との取引も多数。また2日間だけの川上敦久のライブとも言うべき一般顧客への販売日には、全国から毎回200組を越す川上ファンで長蛇の列ができる。

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