九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

松石禎己 インタビュー INTERVIEW

“スターフライヤーの一番の魅力は人。 熱意を持っている人の多さはどこにも負けてません。”

「2014年度中に黒字化を達成しないことには未来がない」といわれるスターフライヤーの新社長に就任した松石禎己氏。 そんな険しいスタートを背景に松石氏はどんな想いで新社長となったのか……。その胸の内を伺ってみた。

——いろいろとお伺いしたいことはありますが、まず、スターフライヤー社長に打診された経緯をお聞かせください。

松石禎己(以下、松石) 経緯…というほど大げさのものでもないんですよ。どちらかというと降ってわいたような話で(笑)。

——えっ? そんなフワッとした感じですか?

松石 フワッと…というと語弊はありますが、何名かいた候補者の中で私が滑り込みで社長になったんじゃないですか(笑)。私の人生はこんな風に滑り込んでいることが多々あるんですよ。

——社長就任の件はともかく、滑り込みの人生ですか? では、松石少年はどんな人物だったのか教え得ていただけますか。

松石 小学校以前のことはあまり覚えていませんが、とにかく外で遊んでいましたね。今みたいにアレコレある時代ではありませんでしたから。本なんかも漫画以外はあんまり読んだ覚えがありませんよ。中学生の頃は剣道をしていました。剣道は高校までしていて、かんばっていたんじゃないですかね。ちなみに高校受験も大学受験も当落線上の滑り込みでパスしています。

——とはいえ、松石社長は九州大学の工学部ご出身ですよね? そんなに成績が悪いとは思えないんですが……。

松石 一時期は高校でトップ10に入りそうになったんですよ。ただ、それからグッと成績が落ちてしまって。

——何かあったんですか?

松石 いえ、特にありません。彼女ができたわけでもなく、サボっていたわけでもなく……恐らく周りの成績が上がったんでしょうね(笑)。

——その考え方素晴らしいですね、ポジティブで(笑)。そんな松石青年が、航空業界に入ろうと思ったきっかけは?

松石 叔父がパイロットだったのが影響しています。自分も(航空機に)関わる仕事をしたいと思い、航空機の整備士に進みました。整備は乗客の命に関わる仕事なのでかなり緊張感がありました。初めて自分が出発許可のサインをした時は、機体がきちんと離陸して安全確保ができるまでずっと見ていましたから。飛んだ時の感動は今も覚えていますね。

——その後さまざまな経験を経て、スカイネットアジア航空に常務として出向され、副社長になられたわけですね。そして今年6月にスターフライヤーの社長に就任されましたが、社長の任を受けられたのは九州の会社ということもありますか?

松石 特別それが大きな要因ではありません。それよりも、今、自分ができることを考慮し、お話を請けたという感じです。

——モノクロの機体や機内での上質なサービスからスターフライヤー=スタイリッシュな航空会社というイメージが一般的ですが、社長になられてどんな印象を受けられたでしょうか。

松石 第一印象は、よくある航空会社だなという感じでした。つまり、皆様のイメージほどスタイリッシュではなく、業界にある一般的な航空会社と大きな差はないということです。ただ、社員とコミュニケーションを取る中でスターフライヤーのすごさを思い知りました。

——それはどんなところですか。

松石 社員一人ひとりが熱意を持って仕事に打ち込んでいるということです。これはスターフライヤーが誇れる最大の魅力だと思います。例えば客室乗務員が起きている乗客にドリンクなどのサービスをするのは当たり前ですが、寝ている乗客にも気を配ることができるのがスターフライヤーなんです。乗客がお目覚めになられたら声をかける、それをうちは最初から教育しています。私が乗客のふりをして機上したときも、きちんと対応していて感動しました。近ごろ「おもてなし」という言葉がもてはやされていますが、「おもてなし」の前に「思いやり」が必要だと私は思います。その思いやりがあるからこそ、寝ている乗客にも心づかいができるのですから。今後はこの強みをもっと伸ばしていきたいですね。

——今後どのようにスターフライヤーを成長させていく予定でしょうか。

松石 先ほどお伝えしたスタッフの熱意のベクトルときちんと一つに集中し、よりお客様に満足いただけるサービスを提供したいと考えています。また現在毎日60便の運航がありますが、それを増加していく必要もあります。現在増便できる空港を思案しているところです。(BOND FUKUOKA 10掲載分)

[ 松石 禎己・まついし さだみ ]
長崎県平戸出身。九州大学工学部を卒業後、整備士として全日本空輸(ANA)に入社。その後、オペレーション統括本部OMCオペレーションディレクター室オペレーションディレクターまで経験し、2012年3月退職。またANA在職中、スカイネットアジア航空(ソラシド エア、SNJ)に出向し、常務および副社長を務めた。ANAを退職後はアイベックスエアラインズ(IBX)の危機管理対応室の室長に就任。2014年1月末の退職後、スターフライヤーより社長への打診があり、6月25日の株主総会で同社の新社長に就任した。今後、経営合理化計画に基づき、運用の効率化によるコスト削減などに取り組む。

BOND OFFICIAL
BOND OFFICIAL

記事一覧

BOND GIRL