九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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大﨑 洋 ラストボンド INTERVIEW

“干されて旨くなるのはエビでもイカでもヒトでも一緒”

昨年創業100周年の吉本興業。そして、現在日本の芸能界におけるお笑い部門の頂点に立つ吉本興業のトップが大﨑 洋氏。
漫才ブームをしかけ、ダウンタウンを輩出した吉本興業の養成所「NSC」の立ち上げに大きく関わったという、まさにエンターテインメント界の重鎮ともいえる大﨑氏だが、その人柄はひと言で表すと「おちゃめ」なのだ。
例えば、BONDの読者の7割が男性とお伝えすると、やる気のないふり(?)をしてみせたり、インタビュアーの風貌にチャチャを入れたり……。
さすが人を楽しませる業界のトップと実感させる。そんな大﨑氏に今回伺ったのは心の闇と対峙する方法。多くの芸人に慕われる大﨑氏は、どのように自身の、そして愛する芸人たちの心の闇と対峙してきたのだろう。

以下、大﨑洋氏 ― 会社やクライアントに冷遇されたときは、それがチャンスと思うこと。それが男と違うかな。エビでもイカでもなんでも、干されたら旨くなるやろ。それといっしょ。ボクも干されて辛い時期はあったよ。東京から大阪に戻ってきた時、いろんな(在阪の)放送局から冷たくあしらわれたりしてね。まぁ、ボクの人徳がなかったせいもあるんやけど。そんなときもナニクソッ! と思いながら踏ん張ってきた。

「NSC」を立ち上げた頃も同じで、こんな場所に学校? みたいなヒドい場所をあてがわれて、大丈夫かなぁと不安やった。けど、そこでダウンタウンと出会ったわけやからね。当時の松本くんは、めちゃめちゃ暗くて怖そうな子で(笑)他人の心の闇と対峙するには、とにかく傍にいてやることが大切。ボクも芸人たちと関わってきたけど、基本的にはただの傍観者でいることが多かったね。それで彼らが悩んだり落ち込んだりしているときは、必ず自分が傍にいることを伝えた。逆にそれ以外の言葉はかけなかったかな。そういうマイナスの感情こそが、人を成長させる要因だと思うから。成長というのは、なにも強くなるという事だけではなく、仲間ができることや優しくなれることも成長だとボクは考えている。こういう考えも社長になってから分かったことやけどね(笑)。

福岡はとても幸せな町だと思います。都会もあって海も山も近い。良い意味でコンパクトやからね。ボクは平凡が一番だと思うし、その平凡を選ぶことが一番むずかしいとも思っているんです。ただ、その平凡な幸せに満足していては、(町は)衰退していくでしょう。やはり外に刺激を求めて、その刺激を柔軟に取り入れることが必要だと思います。それを福岡県外にいる人も望んでいるはずですからね。今、福岡で働く人たちにひと言ですか?うーん……がんばれ! それだけですね。もうその一言に尽きます。福岡の人たち、がんばれ!

ちゃめっ気たっぷりに話す大﨑氏の言葉には愛を感じることができた。個性派集団のドンは、その愛で日本の笑いを今なお生み出しているのだ。 (BOND FUKUOKA 06掲載分)

[ 大﨑 洋・おおさきひろし ]
1953年、大阪府生まれ。関西大学社会学部卒業後、吉本興業に入社。80年代の漫才ブームの仕掛人吉本総合芸能学院(NSC)開校を担当し、一期生だったダウンタウンと出会う。以降、「沖縄国際映画祭」の立ち上げなど新規事業に数多く参画すると共に、社内の構造改革にも取り組む。2009年より吉本興業株式会社の代表取締役社長に就任。

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