九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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「福岡は元気だ」って何なのか?高島市長に聞いてみた。 LIFE

BOND創刊5年目突入を機に、
福岡の街に向き合ってみる。
ずばり「福岡」の実力を高島市長に聞いてみた。

 

 

このコラムを書いている時に「福岡の人口が神戸を抜いた」という発表があった。

つまり、日本における政令指定都市の中で第5位になったということらしい。もちろん、多けりゃ良いというものではないけれど、国の人口が減り続ける中で、逆に人口が増加するということは、ここに住みたくなる「魅力」や「ここに住む価値や必然」があるということだ。現実に、福岡は今、すごく人気がある。福岡にかかわった人は、皆、口を揃えて「福岡最高だ!」と言ってくれる。

 

しかし。なんかモヤモヤする。

 

なぜか漠然と不安になる。まるで、本当は実力がないのに、外見と雰囲気で一気に売れてきちゃった「急上昇タレント」のマネージャーをしているような不安(やったことないけど:笑)。いつか一気に見透かされて、忘れ去られやしないか?的な焦燥。しかも、県外のビジネスマンにする「福岡のどこがいいですか?」という質問に、「食べ物がおいしい」「街がコンパクトで機能的」「女性が綺麗」という、返答黄金の3点セットを聞くと、凄くうれしいなって思う反面「急上昇タレントのマネージャー的な不安」は、ますます増加する始末なのだ(笑)。

 

そこで、この「BOND」も5年目に突入したのを機に、「福岡の街」にちゃんと向き合うページを作ろうと考えた。今後様々なフロントマンの方々とお話をしていこうと思っているのだが、まずは福岡市のリーダー 高島市長と色々お話をする機会をいただいた。僕が今知りたいのは、福岡の「魅力」ではなく、福岡の「実力」なのだ。

 

高島市長は、いつもわかりやすい言葉を使う。以前、TV局のアナウンサーだったこともあるが、今の、特に若い人たちには、空虚な言葉は通用しないという思いからだという。うわべだけで「皆さんの未来のために街をよくします!」とか言っても、そんなの誰も信じちゃいない。インターネットの発展で、人はますます見えるものしか信用しなくなっている。だからこそ、見える形の成果を出すことにこだわり、市長は執拗に変革を進めている。

冒頭の、人口が神戸市を抜いた!という話題もだが、「企業誘致による雇用創出数全国1位」とか「過去3年間の税収伸び率全国1位」という、数字的な実績は、わかりやすく言えば、働き口が増えて、しかも福岡市が街に使えるお金が増えたということになる。

また、最もすごいと感じたのは、「国家戦略特区」指定で可能になった「規制緩和」の話だ。「規制緩和」という名の下に、それまで、この街に建てられなかったようなビルが建設できたり、やれなかったビジネスが試せたりできるようになるという。これは一種の「魔法」だと思った。市長を「魔法使いだ」などと、祭り上げる気はないが、文字通り「見える形」で街を発展させるためには、この「魔法」を使える権利=「特区指定」は、なんとしても勝ち取らねばならないものだったようだ。

その「魔法」ならぬ「規制緩和」を基にブチ上げられたのが『天神ビッグバン』と言われる構想だ。今後10年間で、天神の30棟のビルが建て替わるという壮大なプロジェクト。これは、戦後の復興以来、この街が経験したことのない大改造だろう。

もう一つは「イベントの誘致」だ。2019年の「ラグビーワールドカップ」の日本大会は開催12都市の一つとして福岡が決定していたが、2021年の「世界水泳」も、先日「福岡開催」が決定した。つまり、2020年開催の「東京オリンピック」を挟んで、国際大会が連チャンで、ここ福岡で開催される。

 

そのほか、高島市長はたくさん話をしてくれたけど(笑)、ここで注目したいのは、“福岡は「オリンピック後」まで語れる”ということ。今、世の中は、2020年(まで)の話ばかりで、まるでそこで、日本は店じまいなのか?というくらい、ほとんどオリンピック以降の話が出てこない。しかし、福岡はオリンピックの次の年に「世界水泳」で、また世界中から人々がやってくるし、世界のメディアで発信される。そして、その頃「天神ビッグバン」は後半に突入していて、天神のビルがバンバン建て替わる佳境に入ってるはずだ。つまり、まだまだ、未来に向けて「チャンスがテンコ盛」な感じ。まさに、このふつふつと湧いてくる「期待感と可能性」が、僕が感じたかった「福岡の実力」じゃないのかと思った。

市長が言う「圧倒的福岡時代を創る」というキーワードについて聞いてみた。歴史の必然や外部要因だけでも「街の繁栄」はやってくる。しかし、そこに、我々の「意志」を入れていく。それが出来た時に、本当の意味でリスペクトされるような、アジアのリーダー都市になるはずだと。冒頭に書いた「急上昇タレントのマネージャー的不安」は完全には拭えないが、その「実力」を本物にするのは、未来に「チャンステンコ盛り」の福岡に、どれだけ確固たる理想を描けるかにかかっていると感じた。

 

BOND編集長 小柳俊郎

 

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