九州・沖縄発 一流のオトナを諦めないあなたに贈るフリーマガジン変革をあきらめないオトナたちへ BOND

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髙橋 正巳 インタビュー INTERVIEW

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 2016年9月下旬から東京の一部地域でスタートしたフードデリバリーサービス「UberEATS」。本来ならイートインしかできなかったメニューを自宅やオフィスまで配達してもらえるサービスで、現在、150店舗以上の飲食店が参加する。なかには人気レストランの名も連ねる新たなデリバリースタイル。サービス開始からおよそ2ヶ月で、髙橋さんはどんな手応えをつかんでいるのか。

「UberEATS」でチャンスが生まれる

——東京で始まった「UberEATS」の利用者が増えていると聞いています。実際の反響はどうですか?

髙橋 スタートして2ヶ月ぐらいですが、予想していたよりも需要があり、現在、より質の高いサービスが提供できるようシステム改善など、整備に追われています。これは、うれしい悲鳴ですね(笑)。今までお店に行かなければ食べられなかったメニューをデリバリーできる点が、都心に暮らす人々にピッタリはまったのでしょう。日本人が求める食に対するこだわりや食文化の裾野を広げる一助になったと感じています。

——ユーザー目線に立って考えると、食に対する選択肢が増えた印象を受けました。

髙橋 まさにそうですね。お客さまはもちろんですが、実は提携している飲食店のみなさまからも「UberEATS」の仕組みがおもしろい、助かるというお声をよく耳にします。今回提携したレストランパートナーの6割以上はデリバリーをやったことがなかったお店です。それは、デリバリーに挑戦してみたかったけど、配達専用のスタッフを抱えるわけにはいかないし、イートインのオーダーがたくさん入ったら、お店がまわらなくなるといった問題点があるから。投資の必要がない低コストの「UberEATS」を利用したことで、売上も向上するし、ご家庭の都合などでお店を訪れることができないお客さまに料理を味わってもらうことができるようになる。すなわち新たなユーザーを獲得するきっかけが生まれます。

シェアリングの根底にあるのは人と人とのつながり

——髙橋さんは、シェアすることと、ものを所有したいという相反する2つの関係がシンクロすることはあるとお考えですか?

髙橋 いまの時代、所有欲とシェアの概念が二極化していると思います。ものを所有することの喜びは間違いなくだれにでもあります。ただ、シェアリングでも十分満足できるケースも現代社会では増えている。それを移動に置き換えると、その場所にたどり着けさえすればいいと考える人がいる一方、道中にも楽しさを見出したい人もいる。そこに物欲とシェアの関係性のヒントがあるかもしれませんね。

——最後に、髙橋さんが考えるシェアリングの文化、概念についてお聞かせ願えますでしょうか。

髙橋 シェアリングの根底にあるのは人と人とのつながりだと思っています。まず、第一にコミュニティがないとシェアリングは生まれません。いろいろなものがデジタル化されてきて、逆に人とリアルにつながりを持てることに喜びを感じるようになっている気がします。実際、「Uber」のドライバーに具体的にどんな点が良かったか尋ねると、人と会話できたことや、訪れたことがないところに行けたことが楽しかった、という答えをもらうことが多いんです。一昔前の長屋での暮らしはシェアハウスの原型みたいなもの。ものの貸し借りや料理のお裾分けが当たり前だったライフスタイルに、時代がひと回りして、回帰しつつあるのかもしれません。

一見すると日本のモビリティを覆すような人には見えない髙橋氏。ただ話しを聞くにつれ、そのイメージは払拭された。「価値観が変わり続けるなら、それを満たすものを考えればいい」といった、イメージとは180度違う熱い思考。近い将来の日本の移動手段はきっと便利になる。髙橋氏の熱い思いと言葉に、それを強く感じた。

[ たかはし・まさみ ]

1981年生まれ。東京都出身。幼少期よりアメリカやヨーロッパでの生活が長く、シカゴ大学を卒業。2003年にソニーに入社し、フランスのINSEADにてMBAも取得。3.11の東日本大震災を機に、日本のためになにかできないかと、ビジネスを通しての社会貢献を考え始める。2014年7月にUberに入社、日本法人の執行役員社長に就任。“今の日本には不安感はあるけれど、危機感がない”と話し、「Uber」のサービスを活用して、高齢化社会にも独自の視点で取り組む。また、2020年の東京オリンピックを大きなマイルストーンと考え、4年後には「Uber」が日本になくてはならない移動手段となることを目指している。

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